2013/08/18

根付 其ノ弐拾捌

十二天将
素材 : 象牙、真鍮



前振りからの続き



先ずは十二面がそれなりに彫れる大きさの材探し
今回は大ぶりで彫りやすい象牙をチョイスしました

彫り始め
とにかくザックザック彫り進めます

楽しいです

もうお気付きでしょう


全然下絵と違うやんけ!

もうなんでしょうね

御注文品なのにですよ!?
彫ってるうちにどんどん意匠を変えてしまう・・・
そういう病を患っているに違いない(汗)

で確認も取らず変更し 
後からこんなに変えてどう思われるだろうかと悩み 
手が止まりがちになるという負のスパイラルに突入して行くのです 
完成が遅れる原因の多くがコレ 

しかしなんとか完成し 
六面図 
貴人なんて別人じゃないですかっ(汗) 

個々の共通項を増やし統一感を出す為に 
全員の目は真鍮のみで象嵌しています 

ではお一方ずつご紹介を 

今回各天将それぞれの造形にはゲームや漫画や映画や格闘技等 
サブカル方面の作品からインスパイアされた何かが多分に含まれております 
色々思いを巡らせお楽しみ下さい

「貴人」 
KIJIN 
十二天将の主神 
下絵ではミステリアスな雰囲気を出したくて顔をベールで隠していたのですが 
彫りだしてからなにか弱いなと考え直しこの様に変更しちゃいました 
ポイントは黒目がちな瞳と黒いルージュ 
セーマンを記された式札を張り込んだ笠を被っているのは 
某洋ゲーに登場するゴッドオブサンダーを女性にしてみた 
ってところから来てます 


「騰虵」 
TOUSHA 
炎に包まれる有翼の蛇・・・ 
とにかく炎をまとった蛇男な感じで炎の表現を楽しみました 
楽しすぎて少々クドくなったかも?
これは下絵とほぼ変わってないです


「六合」
RIKUGOH
平和や調和を司るというキーワードから「幸せ黒子」は必須です
争いとは無縁の温和で寛容な顔を目指してみました
あと五行で言うところの木神なので木の葉をあしらっております
「争い事、ダメ絶対」
こちらもほぼ下絵道りで


「大裳」
TAIMO
天帝に仕える「デキル」文官
ただ文官の人を彫ってもアレなので
筆先の軌跡上に実体が形成されて行き・・・な雰囲気に
下絵では仕事の出来すぎ具合が鼻につく
少しイケスカナイ感じにしたのですが可愛めに仕上がっちゃいました


「大陰」
TAI-IN
知恵に長けたお婆様というお題ですので
下絵では頭に眼鏡を配置していたのですが
流石に雰囲気に合わないと思い「開いた天眼」に変更しました
某スタジオのアニメ映画に登場する温泉宿店主のカホリが微かに・・・


「勾陳」
KOUCHIN
容姿は黄金の蛇で都のセンターの守護神と言えば
そう四方神の長、黄竜様と同一ですね
武神感を出したかったので蛇をあしらった兜を装着させました
喉元、髭の下には無数の蛇が集まって勾陳を形成して行く様を彫ってます
昔ゴッドサイダーって漫画があってですね・・・


「天后」
TENKOH
航海の安全を司る それが彼女の使命
名前でググルと巨大彫像を発見出来ます
頭部の装飾はその像を参考にさせて頂きました
波の表現も楽しかったぁ
しかし和女性仏像顔は難しい・・・今回も・・・ねぇ(汗)


「天空」 
TENKU 
霧や黄砂を自在に操るスキンヘッドなドルイドのイメージで 
フィーッと霧吹いてます 
側頭部に紐穴を配置され御機嫌斜めな様子 
こういうオッサン顔は彫っててとても楽しめます 


「青竜」 
SEIRYU 
言わずもがなの四神の一人、東方の守護神「青竜」です 
竜の顔をどんどんヒト方向にモーフィングさせていって 
丁度イイとこで止めましたな感じに 
ダンディでしょう? 


「白虎」 
BYAKKO 
西方の守護神「白虎」 
虎の擬人化で先ず思いつくのは虎の穴出身のアイツや 
某洋ゲーⅡに出てくる四本腕の中ボス 
そんな感じを狙ってます 
下唇噛み締め顔を彫るのは楽しかった


「朱雀」
SUZAKU 
南方の守護神「朱雀」 
下絵ではリベット打ちしたヘルメットで戦闘機感を出したつもりでしたが 
これも変更 
炎の装飾でルチャドールのマスクを意識してます 
マスク下から覗くとちゃんと鼻も存在してます 
スカイハイ! 


「玄武」 
GENBU 
四神の最後、北方の守護神「玄武」 
どうも玄武と聞くと色黒のお爺様が浮かんでしまって・・・ 
で相棒の白蛇とのコントラストが良いなぁと思うのです 
お爺顔も彫ってて楽しい


サイズはこんな感じ 
私が彫った中で最も巨大な根付となりました 

下からの画像、色々入り組んでます 
大陰の顔面のカーブ気に入ってます 

という事で 
根付『十二天将』完成です 
最後に引きの画で全体の雰囲気をどうぞ 

今回はほんと色々考えさせられた根付製作でした 
この教訓は次の根付製作で一つの答えを導き出すきっかけとなりました
それは一体何なのか? 

次回の根付投稿に御期待下さいませ! 



0 件のコメント: