2013/10/24

根付 其ノ参拾壱

雷雲
素材 : 象牙、黒檀、真鍮、水牛角



以前、父からのオファーで製作した
金冠には鹿角製の龍が嵌まっているのですが
実はこの龍
再初は象牙で彫り進めていたのです

しかし象牙製の龍は少々ボリュームが有り
金冠部よりも突出しているのが気に入らなかったらしく
NG!
(無償で製作しているのにっ !?)
龍のパーツはお蔵入りになったのです

で、今回
この象牙製の龍がもったいねぐ思えてきてしまい
(こっちの龍の方が出来はイイんだからねっ!)
そーだ根付にしてしまおう!
なんて
始めたのがコチラ
 黒檀の雷雲からドロドロと現れる火焔龍
(黒檀の削粉が久々手指を黒く染めるのです・・・)

六面図
真鍮イカズチを嵌めてピカッ
龍の眼には小っさい水牛角が象嵌されてます

角度つけて四方から
墨が入って龍もキリッと男前になりしました

正面右上の雲の下には空間を作り
イカヅチをゴロピカとブリッジさせてます

サイズはこんな感じ
龍のパーツがあっての意匠なので
至水にしては珍しい小振りで可愛い根付になってます

根付「雷雲」完成です

いやー
久々に黒檀弄りましたけど
鹿角や牙彫に慣れきった昨今の至水には
「木」って色々と大変(泣)
と再認識させられる品になりました

でも黒檀は好きなのでまた何か彫りたいです
黒々とヌメッとしたアイツとか・・・
うふふふふ








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