2018/02/13

Small articles : No.033

提げ 『葛籠入道』
素材:鹿角、黒檀



唐突に

ホント唐突に

折り畳み入道を彫りたくなったのですよ

早速キーワード「折り畳み入道」でネットを徘徊してみると
折り畳み入道は水木しげる御大の創作された妖怪であると

つまり©水木プロダクションになってしまうと思われ
製作しても販売は出来んでしょうと

でもどうしても入道が彫りたいの!

じゃアレは?

古根付では舌切り雀の意匠として彫られていたりする
葛籠からわらわらと妖怪が出てくるアレ

イメージとしては 
江戸時代(安政5年)に一寿斎芳員が描いた「百種怪談妖物双六」で
マス目の一つになっているこの方
古葛籠の飛頭獠
画像は国立国会図書館デジタルコレクション様より引用させて頂きました
問題あれば削除致しますです

折り畳み入道とは「箱から出てくるヤツつながり」だしね!

という訳で入道彫りますよレッツニュードー!!!





六面図





嗚呼・・・入道はいいね

久々にオッサン面彫りたい衝動に導かれるまま彫ったオッサン





あとは葛籠から湧いてくる名も無き怪しい輩達の御紹介もせねば

やわらか羅漢
骨格を持たないプニプニ羅漢
どんなに狭いスペースでも詰め込めるゾ

鴉爺
一つ目で嘴の爺・・・以上

骨助
賑やかし要員な人骨お調子者

と言う感じで
箱詰め妖怪に於ける名も無きその他大勢の方々は
「名も無き」ってとこがポインツだと思っていて
特定の名の有る妖怪では無い有象無象な化物にしたいところ

でも一応名前は付けてあげたよ♪

設定はぞんざいですけど(笑)





葛籠入道はろくろ首人「飛頭獠」です





サイズ的にはこんな感じで小さい
提げだから





提げの紐通すとこんなです





至水からの妖怪詰め合わせギフトだよ♪
提げ「葛籠入道」完成です

提げとか緒締とか小物も大好きなのですけど
最近は目いっぱいの根付彫りが続いていて

最期に緒締を彫ったのが昨年の二月豆撒き絡みの「プリプリおたふく」で
提げに至っては2016年に水木しげる御大追悼で彫ったキジムナーが最後

今年はこのくらいのボリュームの小物も
積極的に彫っていきたいと思っております

あと「葛籠入道」彫ってて
コレ根付で彫りたいなと思ってしまったので
「古葛籠の飛頭獠」は 近い内に根付化しましょう

約束だよ!



0 件のコメント: